45年前、いや46年前だろうか？
　
　とりあえず50年弱前だ。

　その頃、ある県の幼稚園に通ってた。

　
　突然、母親がいないことに気づき、大泣きしつつ、その幼稚園教室から抜け出し広場を歩き、階段を上り、門を出た。

　門を出るや否やにジャージ着用の10代女性に明るく優しく声をかけられた。

　「〇〇〇幼稚園？」

　と尋ねられたと記憶してるが、やはり大泣きしつつ、ひとりで歩いてる園児は目立ったのだ。

　更に、しばらく大泣きしつつ歩いてたら、そのジャージ着用の10代女性が再び来て、その抱っこしつつ幼稚園に送ってくれて、幼稚園教師と何らかの会話をしてた。

　確かに、その二度目に声をかけられる直前に、そこまで来たのはいいが、そこから先どうしたらいいか、わからないと思ったが道があり、その道は知ってた。しかし、その道の先は、どこへ行っていいかわからないと思ったが、とりあえず行ける所まで行こうと思ってたら、その二度目に声をかけてもらえたのだ。

　その時、そのジャージの10代女性に声をかけてもらえなかったら、どうなってたのか、わからない。車にぶつけられて死んだかもしれない。

　ジャージの10代女性・・・・体育時間中の中学（高校？）生だったのかもしれないので、その幼稚園を地図検索したら近くに中学高校があり、そこの生徒だったかもしれないが感謝感激である。その人は見返り、お礼は期待してたとは、とても思えない。親切な人だ。