もう30年以上も前のことだ。

　高校三年間同じ学校、同じ学年、同じ部活のS子を偶然に某駅で見た。

　
　当時、某大学生だったが、そこの、すべてが嫌だった・・・・・

　よって入学直後から他大学受験検討をはじめて、他大学にに入り直した。

　だが入り直す前、つまり、その某大学生だった頃のことは、あまり思い出したくないし書き出すのは、もっと嫌だ。最も普段から過去は、あまり思い出さないので今後も書くことはないであろう。つまり苦しい日々だったのだ。

　さて、その某大学生だった頃、A大学生になってたS子を偶然見た。

　「あ、S子だ」と思ったが彼女は私に気づいてなかったはずだ。彼女が目に映ったのは１秒かせいぜい２秒だったし急いでたようで小走りだった。追いかければ追い付きそうだったが何しろ人が多い時間帯で、ほかの人々にぶつかったり足を踏んでしまっては失礼だし謝罪するのも面倒だから、声をかけなかったのは、もちろんのこと目線でも追いかけなかった。
　
　
　S子は難しい人だった。

　
　確かに三年間同じ学校、三年間同じ学年そして三年間同じ部活で同じの三連発だったが、これらは、あくまで制度上であり、おまけにクラスも違った。更に、おまけに、そのS子に対して、あまりいい思い出がなかった。
　
　雑談は、もちろんのこと部活関連、学校関連の客観的な話題でも彼女は嫌がってた。

　どんな話題でも彼女は嫌がってて不機嫌だった。

　くわしいことは、わからないが彼女は、そのような性格だったようだ。他の人々にも似たり寄ったりの対応だったようだ。

　そして卒業後に、その駅で偶然、見たときは一秒にもならないくらいの時間だが声をかけようかと思った。でも、どうしても、その「嫌がってて不機嫌だった」のを思い出してしまい無視した。その対応、つまり無視したのは正しい選択だったと最近まで確信してたが、最近以降は９９％正しくて０・５パーセント間違ってて残りの０・５パーセント両方正解と思うようになった。間違ってて・・・・・あの時「S子＾＾」と声をかければよかったと思うようになってきた。

　急いでるのであるから、それだけで、挨拶程度で別れたはずになったから何の問題もない。
　
　だが、当たり障りのない日々を過ごしたいのは誰でも同じであろうから無視してもよかったのかもしれない。