過去の人

昔、ほんとうに昔、もう30年以上も前の恋人の名前を検索した。
 
 いい思い出があまりない。

 むしろ嫌な思い出が多い。

 でも昔のことだから検索した。

 そうしたら、その名前が出てきて画像も出てきた。
 
 驚いた。

 面影は確かにあるのだが、まるっきり別人のように太ってた。

 まるで豚である。

 メス豚としかいいようがないほど太ってたのでPC前で爆笑も爆笑、胃が痛くなるまで爆笑したがネットカフェにいたので、その爆笑を抑えるのに、ほんとうに苦労した。

 
 さて、その元カノはA子と言うのだが別れて?年経過後に?地で喫煙してたら見知らぬオジサンに、そのA子に関して、いろいろ尋ねられた。

 健康状態、学業状態、交友状態等々、このみっつの「状態」特に健康状態に関して尋ねられた。

 健康状態、要するに休み、早退、遅刻等に関してよく尋ねられた。

 そう今にして思えば、その見知らぬオジサンは興信所だったのかもしれない・・・・・いや興信所だったのだ。

 
 結婚前には相手方の家系等を調べる人々は少なくない。

 だから20代前半から30代後半まで、特に20代半ばから30代前半、いわゆる結婚適齢期に、いろいろな人々、特に興信所の人に、こう尋ねられた。

 「(人名)って知ってますか?」

 とか

 「(人名)って覚えてますか?」

 とか

 「(人名)っていましたか?」

 と尋ねられた・・・・・。尋ねられることは、ほぼ同じ内容である。つまり上述の、みっつの「状態」である。

 A子に関しても例外はなかった。

 
 A子・・・・・ある日、デパートの化粧品売場を共に歩いてたら鏡が商品ケースの上に置いてあり、それは確か直径20センチぐらいだったが、それに彼女の顔(ツラ?)が映ったのだが、その時、ほんとうに明るい笑顔になってた・・・・・・・それを、そのオジサンに告げたら、こう言った。

 「あぁ~そりゃ精神異常でしょぉ~~」

 他にも彼女の睡眠状態とか欠席、遅刻等を尋ねられて、それらを返答したら

 「あぁ~~それらは精神異常者の典型ですよ」

 と言ってた。

 ちなみにA子は今でも名字を変えてない。

 
 私が彼女の異常性を告げたから彼女は独身なのだ。